●御由緒
天慶(テンギョウ)の乱に際し、藤原秀郷公は日夜素盞嗚命(スサノオノミコト)に戦勝を祈願し、成就することが出来たので、天慶3年(940)4月、京都の祇園社(八坂神社)から、御分霊を勧請してまつったのが、当社の創祀であります。
当初は小山の字北山(現在の中久喜地内)にまつられましたが、小山城の築城に際し、城の鎮守とも仰がれ、平治年間(1159〜60)に現社地に遷座されました。徳川家康公は、慶長5年(1600)7月、当社境内にて小山評定(軍議)を開き、参籠して関が原の戦勝を祈願しました
のち祈願成就したことにより、その報賽に51石余の社領を寄進し、うち15石が朱印地とされました。その寄進状は市指定の文化財で、社蔵されております。また、徳川家康公の崇拝神社なる故をもって、万治元年(1658)に、日光東照宮を造営した職人によって、同宮の縮尺で奉製された朱神輿(アカミコシ)が、当神社に奉納されました。【県指定文化財】